「なぁに?」
みんなに向けている笑顔で返事をした。
すると片岡さんは私の手を引いて教室を出た。
「片岡さん?」
彼女は私を教室からは近いけどあまり人が来ない非常階段のところへ連れてきた。
「…突然こんなところに連れ出してごめん」
謝りながら手を放した。
「いいよ。でもどうしたの?」
笑う私に対して、片岡さんは珍しく笑っていなかった。
「どうしたのって…それは私が言いたいよ…」
「…え?」
「最近やっぱりおかしいよ、姫川さん。笑ってるけど笑ってない」
ドキッとした。
片岡さんにはこの笑顔がウソだと見破られていたのだろうか…。
「なにかあったの?見てる私が辛いよ」
真剣な目つきで私を見る。
ありがたいけど…ここまで片岡さんに心配される理由なんて、ない。
無言の私に片岡さんは言った。
「私なんて、ついこないだ話すようになった人間だけど…。それでもそんな辛そうな笑顔するくらい辛いなら、話してよ」
…だから、そこまで話す必要なんてないでしょ?
みんなに向けている笑顔で返事をした。
すると片岡さんは私の手を引いて教室を出た。
「片岡さん?」
彼女は私を教室からは近いけどあまり人が来ない非常階段のところへ連れてきた。
「…突然こんなところに連れ出してごめん」
謝りながら手を放した。
「いいよ。でもどうしたの?」
笑う私に対して、片岡さんは珍しく笑っていなかった。
「どうしたのって…それは私が言いたいよ…」
「…え?」
「最近やっぱりおかしいよ、姫川さん。笑ってるけど笑ってない」
ドキッとした。
片岡さんにはこの笑顔がウソだと見破られていたのだろうか…。
「なにかあったの?見てる私が辛いよ」
真剣な目つきで私を見る。
ありがたいけど…ここまで片岡さんに心配される理由なんて、ない。
無言の私に片岡さんは言った。
「私なんて、ついこないだ話すようになった人間だけど…。それでもそんな辛そうな笑顔するくらい辛いなら、話してよ」
…だから、そこまで話す必要なんてないでしょ?


