となり

なんであいつがいるんだよ!


廊下から樹が大きく私に向かって手を振っていた。


「お!やっとこっち向いた!」


あいつは満面の笑みを浮かべた。


「………」


私はパッと視線をあいつから元に戻した。


「……まあ、学校来てることわかったしいいか…」


樹はそう言ってその場から去って行った。