となり

リビングのソファにお母さんは座っていた。


今は自宅療養として家で安静にしている。


私は自分の部屋に入って荷物を置いて、すぐにリビングの方へ出てキッチンに立った。


「夕飯の準備するね」


お母さんの負担を少しでも減らしたくて、夕飯の準備は私がしている。


だけど、今日は…。


「待って、私がやるわ」


と言い出した。


そんなお母さんに私はすかさず言った。


「ダメだよ、ゆっくり座ってて!」


「私がやるわよ。どうせあんた、焼きそばしか作れないでしょ?」


痛いところを突かれた。


そう、私は焼きそばしか作れないのだ。だからここ何日も焼きそばが続いている。


「……でも…」


作らせたら意味ないじゃん?と思っていると、納得いかない私を見てお母さんは…。


「だったら、一緒に作りましょ?それだったら負担もあまりかからないからいいでしょ??」


と提案した。