となり

そう思っていたとしても、母は……。


「……なのに、私は……一体どうやって接したらいいのかとかも、わかんなくなっちゃって…。


こんな言葉だけで片付けちゃいけないんだろうけど…不器用なせいで、結局イライラを愛華にぶつけ続けてしまった……。


『産まなきゃよかった』とか、ずっとひどいことを言い続けてきた…」


私は何度そう言われただろうか。


言われても、その時は私は何も感じていなかった。


…と、思っていたんだ。


ホントは傷ついてた。『どうして?』って思ってた。


私の何がいけないんだろうって。どうしたら好かれるんだろうって考えてたんだ。


でも私は冷めてるように、態度にも出し、自分にも言い聞かせ続けたんだ。


だって、その方が楽だったから。


好かれようとしても、好きになってなんてくれないのは辛いから。


だったら私も好きにならなければいい、好きになってと…愛してと願わなければ辛いことなんて何もないと思ったから。