---ピク あ、また手が動いた…。 と思った時。 「…っん…」 母親の目が少し開いた。 私はその瞬間、思わず立ち上がった。 目を細めたまま、こちらを向いた母。 「……あい、か……?」 私はそのまま枕元にあったナースコールを押した。