となり

部屋から出てリビングの方へ入る。


すると、リビングのソファで母親が座っていた。


その姿は相変わらずさっきのようにやつれたまま。


「………」


無言で私が見ていると、それに母親が気づいた。


「……もう、夕飯の時間よね…。ちょっと待っててね…今準備する……」


母親はそう言ったけれど、私もそこまで鬼じゃない。


こんなにやつれてる人に夕飯を作らせられるわけがない。


「…座ってなよ。私が作るから」


「え…??」


私の言ったことに驚いているようだった。


だけど私は気にせずに台所に立った。