となり

ずっとちひろの手を握って、目を覚ますのを待つ。


どんどん時間は過ぎていく。


その度に恐怖に襲われる。


やめてくれよ。


お願いだから、医者の言う通りにならないでくれ。


そのためなら、なにがあってもいい。


俺に不幸なことが起こってもいいから、ちひろの目が覚めますように。


何度も祈った。