となり

樹が買った花火はかなりの量で、2人でするには多すぎた。


でも、その分この時間が長くなるからよかった。


「あ~っ楽しい!夏は花火だよなぁ!」


思いっきり楽しみすぎて少し疲れ、2人ともいったん川の近くに座って休憩した。


樹は靴を脱いで川に足をつけて涼んでいる。


「冷てぇ!愛華もやってみたら?気持ちいいぞ」


「うん」


サンダルを脱いで川に足をつけた。


ひんやりと、上がった体温を下げてくれた気がした。