となり

めんどくさい地理と日本史の授業が5、6時間目にあった。


それを頑張って寝ずに受けて、ようやく放課後になった。


だけど私はなんとなく教室に1人残った。


自分の席に座って窓の外を見た。


ここから、なぜか私は樹の姿を探していたんだ。


でも、大勢の部活をしている人や、帰っていく人波の中いるであろう樹を探すことは困難だ。


なにやってんだ…って、我ながら呆れた。


帰ろうと思い、スクバを持った。


---タッタッ


廊下から走ってくるような足音が聞こえた。