屋上で樹が泣きながら呼んでいた名前だ…。
「…おい、その“ちひろ”って……」
「あんたなんかが樹に近づかないでよね!」
私が“ちひろ”って人の事を聞こうとしたら、そう遮られた。
近づくなって…。
私はイラッとして
「私が近づいてんじゃねぇよ…。あっちから近づいてきてんだからよ!」
と怒鳴った。
女子たちはぴくっとなった。
「んなわけないでしょ?!樹が“ちひろ”以外の女子に目を向けるわけないし!」
さっきからなんなんだよ。
ちひろ、ちひろって…!
「…おい、その“ちひろ”って……」
「あんたなんかが樹に近づかないでよね!」
私が“ちひろ”って人の事を聞こうとしたら、そう遮られた。
近づくなって…。
私はイラッとして
「私が近づいてんじゃねぇよ…。あっちから近づいてきてんだからよ!」
と怒鳴った。
女子たちはぴくっとなった。
「んなわけないでしょ?!樹が“ちひろ”以外の女子に目を向けるわけないし!」
さっきからなんなんだよ。
ちひろ、ちひろって…!


