「あ、付けてんじゃん!」


樹は私のスクバに付けられたキーホルダーを指さした。


「うん。あんたは?」


「ここ、ここっ」


取り出したのはふでばこ。


チャックのところに付けられていた。


「へぇ~」


あ~、なんか表情が緩んでいく…。


なんだろな…この気持ち……。


そして樹とは下駄箱の場所が違うからすぐに別れた。


そんな時、私は周りが見えていなかったんだ。