となり

部屋の電気がついてなかったから、まさかははおやがいるなんて思ってもみなかった。


私は靴を脱いで家に上がり、電気をつけた。


---パッ


電気がついて部屋が明るくなると、奥の方に母親がいるのが見えた。


私と目が合う。


「………」


「………」


母親と会うのはもう1ヵ月ぶりくらいになるだろうか。


なのにお互い無言だった。


まぁ、口を開けばどうせケンカ。


だったら無言の方が断然いい。


私は自分の部屋に入って行った。