となり

だから今日は12時過ぎくらいには勉強が終わってしまった。


「できるなら、もうそんなに勉強してもな。あとは本番でミスらないようにするだけでいいだろ」


「だよな…」


図書館を出て帰ろうとした。


でも、心の中では何故かまだ帰りたくないな…なんて思っていた。


家の方向に進んでいく私に樹は、


「な、愛華。お前どうせ暇だろ、これから。どっか行かね??」


って声をかけてくれた。


私はパッと振り返る。


「…暇だけど…?仕方ないからあんたに付き合ってやるよ」


……どこの偉そうな奴だ??


「よし!行くぞ!!」


樹は笑顔でそう言った。