恋愛のやり直し方

ここまで歩いて戻ってくる間に、何度道において来ようか迷うほどの荷物のせいで、腕が痺れてきている。



早く部屋に戻ってとにかくこの重たさから解放されたい。




オートロック式の自動ドアの前まで進む。





一度荷物を置いて、教えられたナンバーを打つ。
開いたドアの中に入ろうと再び荷物を持ち上げたその時――





クスリと笑う声と同時に左手の荷物が急に軽くなった。



というより、無くなった。





「えっ?」




慌てて左側を確認すると、斜め後ろに私の荷物を持つ立花さんだった。




「た、立花さん!」



「森嶋さんは、放っておけないタイプなのですね」



「はぁあ」



立花さんの言っている意味が分からず突っ立っていると、もう片方の荷物もすんなり立花さんに持って行かれた。