どれくらい涙を堪えていただろうか、ふと頭を上げると月が出ていてすっかり夜
「嘘っ!」
慌てて広間に行くけれど、そこにいる人はただ一人
ッッッ!!!!
今夜は古高が捕まったことで長州の人たちが会合をする可能性が高いから、粛清しに行くって言っていたのに!
「山南さんッ!!!!!」
あわてて山南さんの元に駆け寄ると、彼は以外にもおかった顔はしておらず、ゆっくりと私の方を向く
「あぁ、那津君。どうしたのですか?」
おっとりとした声に拍子抜けしてしまいそうになる
「あの、皆さんはっ!?私、時がたつのを忘れてしまっていてっ!」

