空知らぬ雨




「土方さーん、本当にこの子屯所に置くのか?」


私と同い年ぐらいの男の子が土方さんに声をかける


「ああ。こいつには飯を作ってもらったり、屯所の掃除をしてもらう。」



「昨日は駄目だって俺に言ったくせに」


ボソッと横で聞こえる声にもビクッとしてしまう私。


「土方くんが決めたことならば、良いでしょう」


眼鏡をかけた人は目が合うとニコッと、笑いながら私を見る



「うむ。女性が居たほうが屯所も華やぐ。」


うんうん。と頷く上座の真ん中に座っている男の人