永久といれるそれだけで浮かれてたから...
聞いてなかったなんて言えるわけなくてつい黙りこんでしまう。
「ホントは冷たい鬼なんて言われてるけど土方さんって優しい人なんだね。って言ったの!」
そう言ってほっぺたを膨らませる永久
そんな所が可愛いと思ってしまう。
「あー。でも、土方さんが優しいのはほんとだけどあの人は冷たい鬼の時も確かにあるんだぜ。」
そう。あの人は優しいけど冷たい。
誠を貫くためだったらどこまでも冷たくなり、優しくもなる。
「そんな人だから...ほっとけねぇんだけどな。」
「え?」
俺の小さな呟きを少し聴きとったのか永久がキョトンとした顔でコチラを見る。
「いや、何でもねぇよ。」

