それから無事、新政府軍の追ってから無事に逃れられた私達





「土方さん...」



「なんだ」


いつもなら優しく穏やかな声が今は氷のように冷たい




私の腕を引く手もいつもより強くて痛い



「もう、暗くなってきました。どこか宿を探さないと他の隊士達もこのままじゃ....」



「そんな暇なんでねぇ。早く斎藤達の部隊と合流して近藤さんを連れもどさねぇといけないんだ」




「でもっ!夜道はあまりにも危険です!」



そう私が言った瞬間握られていた手が離れる



え....?





「だったらお前はここで新選組を辞めろ。足手まといはいらねぇよ。」





冷たく突き刺さる土方さんの言葉




「....土方さんの馬鹿。土方さん一人だけが傷ついたわけじゃない。」