「は....?」



土方さんの言葉を遮った近藤さん




「何言ってんだよ近藤さん?近藤さんが囮になる?局長が自ら死にに行ってどうするんだよ!!!?頭がいなくなったら終わりじゃねぇかっ」



「だったらお前がなれ。歳」





土方さんに比べて冷静な近藤さん




「俺はもうここでいい。逆にここまで来れたのはお前のお陰だ。農民から武士になれた。だからここでお別れだ。土方副長。」



ポンと土方さんを私の方におして背を向ける近藤さん




その背中には今はあるはずのない浅葱色の羽織が見える




「局長命令なのか?」



「ああ。」



少しの沈黙の後に、"分かった"そう言うと私の手を引いて部屋を出て行こうとす