土方?



私はゆっくりゆっくりと倒れている土方に近づこうとする。




誰も私に気づかないから斬られることも撃たれることも無い






すんなりと土方と呼ばれる男に近づき、膝をつく。


大量の血が流れて顔が真青、今にも死にそうな上体だ。





『土方さんっ!しっかり、しっかりして下さい!!!!!』




駆け寄った少年は必死に止血をしようとするが流れる血は止められない。




『にっ、げろ..…はや..…く...…』




『何言ってるんですかっ!土方さんを置いて逃げるなんて出来ませんッッッ!!!!』




『いいから早くッ!!!!副長...め..…れ.......だ』




口に血をにじませながら少年を逃がそうとする土方とよばれる男。