ーーーーーーーーー


赤い手櫛の勘定を済ませ、それを空子に渡すと満面の笑みで俺に'ありがとうございます'そう何度も言われた
 

お礼をしなきゃいけねぇのはほんとは俺だ


俺を助けるために未来から来て、屯所の雑用や俺の仕事の手伝いを嫌な顔一つせずこなしてくれる空子




『ありがとう。』


その言葉だけでじゃあ足りなくて

何か、形に残るもの、空子が欲しいと思うものをあげたかった