真っ赤に赤いけど、ところどころに掘ってある何かの花



これがいいな..…


「それがいいのか?」



「え...あ、はい。なんか、一目惚れしちゃって...」



声がする方を見ると土方さんが私の手にある櫛を見て笑う。



「わかった。勘定してくるから外で待ってろ」



「ありがとうございますっ!!!!」




私は土方さんにお礼を言って上機嫌で店の外に出た。