「ならば、総司がこのままあの長州の女といなくなったらどうする?」




「そ、それはっ……」

言葉が喉に詰まる


帰ってくるそう約束をしていった総司だけど、はっきりと言って確信なんかがあるわけじゃない




でも、それでも...

「総司を...仲間として帰ってくると信じてますから。これで帰って来なかったら私、切腹でも拷問でもします。だから...っ!!!!」



そこまで言うと斎藤さんは深い溜息を吐いたあと、屯所の中へと返ってゆく



「今回は...総司もお前も見逃す。けど、次は斬る。だから恋などにうつつを抜かすな」







斎藤さん...


きっと、生きている限り斎藤さんもするはずです



身を焦がすような熱い恋を..…

私や総司がしているように...


そう斎藤さんの背中に語りかけたことは誰も知らない。