空知らぬ雨





「諦めるなんて俺らしくないな」



そう言って顔を上げる総司は清々しい笑顔をしている




「そ、そうよ!諦めるなんて、沖田総司じゃないよ!!!」



「ああ。幾松さん、明日屯所の近くの川で待ってると永久に伝えてくれ」




「あい、承知しました。」



そう言ってニコッと笑う幾松さん



よかった...



心の底からそう思ったけど、この会話を聞いている人が私達以外にいることを私も総司も幾松さんも気づくことが出来なかった