「嘘だ...」
低く掠れたような声が総司の部屋から聞こえる
どうしたのだろう?
お茶を入れて来いって総司から言われて持ってきたけれど、なんだか入りにくいな...
そう思って部屋に入るとまず目に入ったのは綺麗な芸子さん。
うわ、綺麗。
もしかして総司が言ってた永久さん?
ペコリとお辞儀をして、お茶を出すと
「ありがとございます」
と丁寧にお礼を言われる
「幾松さん...嘘ですよね?」
総司にもお茶を出そうとすると真っ青な顔して、幾松さんに問いている。
「本当の事です。永久さんは...明日、京をお出になりはります。」