未タイトル

「紗香」


「佳奈っ!」



この場の救世主来ました!

私はそそくさと周りにいる集団を掻き分け佳奈のもとに向かう


後ろではガヤガヤとまだ騒いでいたが、私が振り向かないことを悟ると散り散りになっていった



「紗香、何があった?あのプレイボーイの佐藤先輩に連れられて」


心配そうに、でも楽しそうに聞いてくる佳奈



「佐藤先輩って有名なんだ…」


「あ、やっぱり知らなかったわけ?紗香は大樹くんにしか興味なかったからね~」


「佳奈…」



私がジトッと睨むと佳奈は慌てて話を変えた



「あ、佐藤先輩は来るもの拒まず去るもの追わずって噂らしいんだけど…
特定の女は作らないらしいから紗香、からかわれてるんじゃないの?」



「ゔ…」



なんかありそうだよね…

そもそもこんな噂持ってる人が私に興味あるなんて信じられないし



「やっぱり恋なんて無理かな~」


からかわれてるんだとしても、今の私に恋は出来ないよ…


相変わらず大樹は楽しそうに誠と話している


私の存在なんてその程度だったのかな…



「も~、また負のオーラが出てるよ!前を向くんでしょ!」


「佳奈…」


そうだよね

後ろは振り返れないから…


前を向くしかないよね!