その一言で目が覚めた


「あれ、けんちゃんもう起きたん?」

 
 ケイの声も耳に入らない

 だってこいつ、俺を何度も読んだ口で
 俺が1度だって言われたことのない言葉を
 あんなに軽々しく言った!


「…電話、誰としてた?」

「誰って、友達と」

「嘘つけ!!」


 自分でも抑えられないほど激昂している

 どうして、俺がこんなに愛しているのに
 お前は俺だけじゃ満足しない?

 一方通行なのはわかっていた、けれど…


 この3カ月、ずっと溜まっていたものが
 一気に爆発した