【完】愛してやる。Ⅰ

そろそろこの視線にも慣れた。

憧れの視線、好奇の視線、別に嬉しくはないけどよかったと思う。

女がいなくて…嫉妬の視線を浴びなくてすむから。

空斗と歩いたとき嫉妬で歪む女の顔を初めて見た。

嫉妬は人を殺してしまうほどの感情なのだ。

それは空斗の命を失ったと同時に知った別に知らなくてもいいこと。

「結衣?」

今の私の顔が酷いことは見なくても自分で分かる。

流星はあまりのことで驚きの声を上げる。

数メートル先にいる月夜や太陽にも聞こえてるだろう。

私はギロッと流星を睨んだ。