「何、笑ってんだ?」

「んー、別にー」

私はそう言って立ち上がろうとした。

「いっ」

腰ってこんなに痛くなるもん?

「大丈夫か?」

「流星のせいでしょ」

私は素っ気なくかえしてそっぽを向いた。

「結衣?」



それから数分――

「なぁー機嫌直してくれよ」

なんか自分だけ腰が痛いと思うと負けた気分…

←そこ勝ってどうする。

「なぁー、結衣?」



「結衣…」

なんかさっきより声がせつなくない?

気のせいだよね?

「結衣……」

声が震えてる?

き、気のせいだよね?