とうとう放課後が来てしまった…。

そういえば、隼人はどこだろう?さっきから探しても見当たらない。

「きゃっ!?」

誰かに目隠しをされてしまった。もう…こんなときになんなの!

「だーれだ♪」

高い声がした。可愛い声してるなぁー。だから紗香かなぁ?

「紗香~?」

「ぶぶー。残念でした!」

外れかぁ…。ってか誰?っと思っていると…。
後ろからその誰かに抱き締められた。

「だ…れ…?」

「俺だよ?」

低くて優しい声がした。

「もしかして、隼人?」

「後ろ向いて。」

そう言われて後ろを向いた。

「正解。」

隼人の顔が近づく。キスされるかも。なんて思ったら寸止めだった。

「キスすると思った?」

隼人は笑いながら私を見ている。

「思ってないし。」

「そっかぁー。」

そんなにやにやしている隼人に言った。

「それより、付き合うって何を?」

「うーん。どうしよう。」

「え!?決めてないの!?」

「嘘だよ。買い物だよー。」

「なに買うの?」

「ある人の誕プレ。」

「ふーん。」

「んじゃ、行こっか。」

隼人に手を引かれ、隼人の自転車の後ろに座った。隼人に捕まりながらどんどん動いていく周りの景色を見ていた。