中2の一学期が終わろうとしている夏のある日。転校生がやってきた。
その朝、やけにざわざわしていた。
「梨花おはよ♪ってか、聞いた~!?」
「陽香おはー♪聞いたって何を?」
「もー、梨花はトロいんだから。今日転校生が来るんだって!」
「へー…。男?それとも女?」
「男だよ!しかもかなりのイ・ケ・メ・ン♪」
「男かぁ。女が良かったなぁ…。」
「とか言って、ほんとは気になってんでしょ~。」
「気になってないしー。男とかないわぁー。」
「とか言っといて、好きになっちゃう的な?」
あははは。なんて笑っちゃってる陽香をみながら考えた。
本当にイケメンなのかなぁ。
性格はいいかなぁ。とか色々。
でも、好きにはならない。だって私には男は必要ないから…。
「さぁ~。みんな席についてー。」
朝から美声をだしている可愛い桃井薫先生。生徒からかなりの人気。実は隠れてモデルをやってるとか噂で聞いた。
「今日、転校生が来ました。さぁ、入ってきて。みんなー。仲良くしてねー。」
先生に呼ばれて入ってきたのは黒縁眼鏡の第一印象はまさにオタク系のださ男くん。
陽香が私に耳当てをした。
「あれ…どこがイケメンなの!?がっかりー。」
黒板に名前を書き自己紹介をし始めた。
「どーも。赤星隼人です。よろしく。」
んー。声は悪くない。むしろいい。
「はぁーい。じゃあ、席は…。あっ、緑川さんの隣空いてるからそこに座って。」
はーい。と、さらりと言ってこっちにきた。
なんでよりよって私?しかも男の転校生だし…。
「あ…どーも。隼人っす。よろしく。」
「うん。私は梨花。よろしくね。」
長々とした桃井先生の話が終わり休憩時間になった。
「よっ。俺は竜一。隼人、よろしくなっ。」
「あぁ。よろしく!」
「おぃおぃ。」
「「!?」」
「お前は…。」
「そーだよ。真人だよ。」
「誰?」
「竜一が知らないなら俺は知ってるはずねーよ。」
「そんなのどーでもいいんだよ。ってか、お前なめてんの?」
「別に。なめてないけど。」
冷静に冷たく突き放す隼人。私はなぜか見いってしまう。
「なめてんだろ、おい!!」
真人が隼人の胸ぐらを掴んだ。こいつ…強い。
がつっ。
鈍い音がした。隼人が…殴られている。
その衝撃でメガネが外れた。
「転校早々なんなんだよ…。」
隼人は顔を上げた。さっきまでざわざわしていた教室は静まりかえった。
そりゃ、そうだ。
ださ男くんの正体があんなにもイケメンだったんだから。
「ご、ごめんなさい…。」
真人は全力で消え去っていった。
「うわぁー。かっこええなぁ。」
竜一が関西弁なのは無意識だからだ。
「何?」
思わず見とれてしまっていた私は声をかけられた。冷たいのにクール系の隼人にどんどん吸い込まれてく。
「いや…。その…。かっこいいなぁって…。」
しどろもどろになってしまった。可愛げない…。
隼人は少し微笑んだ。
「ふっ…。ありがと。」
「いえ…。」
「梨花…だっけ?」
私はコクンと頷いた。
「梨花、今日ちょっと放課後付き合ってくんねぇ?」
「あ…。うん。」
教室がまたざわざわし始めた。
放課後付き合うって事は…。デート!?なんで私に!?ちょー謎なんですけど!
とりあえず、放課後頑張ろう。
その朝、やけにざわざわしていた。
「梨花おはよ♪ってか、聞いた~!?」
「陽香おはー♪聞いたって何を?」
「もー、梨花はトロいんだから。今日転校生が来るんだって!」
「へー…。男?それとも女?」
「男だよ!しかもかなりのイ・ケ・メ・ン♪」
「男かぁ。女が良かったなぁ…。」
「とか言って、ほんとは気になってんでしょ~。」
「気になってないしー。男とかないわぁー。」
「とか言っといて、好きになっちゃう的な?」
あははは。なんて笑っちゃってる陽香をみながら考えた。
本当にイケメンなのかなぁ。
性格はいいかなぁ。とか色々。
でも、好きにはならない。だって私には男は必要ないから…。
「さぁ~。みんな席についてー。」
朝から美声をだしている可愛い桃井薫先生。生徒からかなりの人気。実は隠れてモデルをやってるとか噂で聞いた。
「今日、転校生が来ました。さぁ、入ってきて。みんなー。仲良くしてねー。」
先生に呼ばれて入ってきたのは黒縁眼鏡の第一印象はまさにオタク系のださ男くん。
陽香が私に耳当てをした。
「あれ…どこがイケメンなの!?がっかりー。」
黒板に名前を書き自己紹介をし始めた。
「どーも。赤星隼人です。よろしく。」
んー。声は悪くない。むしろいい。
「はぁーい。じゃあ、席は…。あっ、緑川さんの隣空いてるからそこに座って。」
はーい。と、さらりと言ってこっちにきた。
なんでよりよって私?しかも男の転校生だし…。
「あ…どーも。隼人っす。よろしく。」
「うん。私は梨花。よろしくね。」
長々とした桃井先生の話が終わり休憩時間になった。
「よっ。俺は竜一。隼人、よろしくなっ。」
「あぁ。よろしく!」
「おぃおぃ。」
「「!?」」
「お前は…。」
「そーだよ。真人だよ。」
「誰?」
「竜一が知らないなら俺は知ってるはずねーよ。」
「そんなのどーでもいいんだよ。ってか、お前なめてんの?」
「別に。なめてないけど。」
冷静に冷たく突き放す隼人。私はなぜか見いってしまう。
「なめてんだろ、おい!!」
真人が隼人の胸ぐらを掴んだ。こいつ…強い。
がつっ。
鈍い音がした。隼人が…殴られている。
その衝撃でメガネが外れた。
「転校早々なんなんだよ…。」
隼人は顔を上げた。さっきまでざわざわしていた教室は静まりかえった。
そりゃ、そうだ。
ださ男くんの正体があんなにもイケメンだったんだから。
「ご、ごめんなさい…。」
真人は全力で消え去っていった。
「うわぁー。かっこええなぁ。」
竜一が関西弁なのは無意識だからだ。
「何?」
思わず見とれてしまっていた私は声をかけられた。冷たいのにクール系の隼人にどんどん吸い込まれてく。
「いや…。その…。かっこいいなぁって…。」
しどろもどろになってしまった。可愛げない…。
隼人は少し微笑んだ。
「ふっ…。ありがと。」
「いえ…。」
「梨花…だっけ?」
私はコクンと頷いた。
「梨花、今日ちょっと放課後付き合ってくんねぇ?」
「あ…。うん。」
教室がまたざわざわし始めた。
放課後付き合うって事は…。デート!?なんで私に!?ちょー謎なんですけど!
とりあえず、放課後頑張ろう。