唯一信じられる中の一つ、友達。
女友達、男友達…。
友達はいっぱいいる。
「「梨花!カラオケ行こー!」」
勢いよく来たのは青島陽香と黒崎竜一などの5人組。いわゆる、イツメンってやつだ。
「よぉっし、行くかぁ!」
カラオケと言っておいて、たいていは合コンなんだけどね。
「さぁー、入って入って♪」
私は陽香の隣に座った。
今日は男五人の女四人か…
「自己紹介しまーす。俺は恋愛経験豊富な灰島雄也です!よろしく!」
自己紹介は意外にも盛り上がった。
皆の自己紹介が終わった後、一人の人に声をかけられた。
「梨花ちゃんは今好きな人いるの?」
藍沢拓真。高一で彼女いない歴三年。
「いないですよー。拓真さんはいるんですか?」
「実は今出来たんだよねっ。」
「誰ですか?」
女子みたいに話す拓真。
好きな人って誰なんだろ?
「青島陽香ちゃん。」
陽香かぁ。残念ながら陽香は好きな人いるんだよね…。
「そうなんですかぁ♪アタックはしないんですか?」
「俺、アタック苦手なんだよね…。」
さっきとは裏腹に落ち込んでる拓真。この人はなんなんだ!?
「しないとダメですよ!」
「そーだよね!頑張る!」
そう言い残して陽香のところへ行ってしまった。
仲良く話しているようだ。良かった。
「…ーん、かちゃん、梨花ちゃん!」
はっ!
ぼーっとしてたみたい。
「なんですか?」
「起こしてごめん!俺にちょっと付き合って?」
「あ、ふぁい。」
私たち二人はカラオケ店を後にした。
それにしても、誰だか分からない。
「どこ行くんですか?」
「買い物。やだ?」
「いやじゃないです。」
沈黙が続いてしまった。これじゃダメだ!
「あのぉ…。お名前教えていただいてもいいですか?」
「はいよー。白井泰人だよ。俺、料理が好きで料理人になりたいんだ。」
「料理人ですかぁ。凄いですね!」
「多分なっても一人前にはならないかも。」
「え!?なんでですか?」
「料理は自分の好きじゃなくてお客の好きにならなきゃ意味がないしね。」
そんなことまで考えてたんだ。
凄い。というよりは偉い。
「ほら、着いたよ。んじゃ、降りて!」
降りた場所は海。
「いく場所って買い物なんじゃ…。」
「驚いてほしくて…。つい嘘ついた。ごめん。」
「嘘…でも凄く綺麗…。」
言いかけたとき何かに覆われた。
気付いたときには泰人の腕の中にいた。
どうしたんだろう…。
「なぁ。俺の事覚えてないの?」
「何がですか?」
「俺、言ったのに…」
ん?この香り…。
あ!もしかして…。
梨花は10年前の過去を思い出した。
きっと、あの事ことのはず。
女友達、男友達…。
友達はいっぱいいる。
「「梨花!カラオケ行こー!」」
勢いよく来たのは青島陽香と黒崎竜一などの5人組。いわゆる、イツメンってやつだ。
「よぉっし、行くかぁ!」
カラオケと言っておいて、たいていは合コンなんだけどね。
「さぁー、入って入って♪」
私は陽香の隣に座った。
今日は男五人の女四人か…
「自己紹介しまーす。俺は恋愛経験豊富な灰島雄也です!よろしく!」
自己紹介は意外にも盛り上がった。
皆の自己紹介が終わった後、一人の人に声をかけられた。
「梨花ちゃんは今好きな人いるの?」
藍沢拓真。高一で彼女いない歴三年。
「いないですよー。拓真さんはいるんですか?」
「実は今出来たんだよねっ。」
「誰ですか?」
女子みたいに話す拓真。
好きな人って誰なんだろ?
「青島陽香ちゃん。」
陽香かぁ。残念ながら陽香は好きな人いるんだよね…。
「そうなんですかぁ♪アタックはしないんですか?」
「俺、アタック苦手なんだよね…。」
さっきとは裏腹に落ち込んでる拓真。この人はなんなんだ!?
「しないとダメですよ!」
「そーだよね!頑張る!」
そう言い残して陽香のところへ行ってしまった。
仲良く話しているようだ。良かった。
「…ーん、かちゃん、梨花ちゃん!」
はっ!
ぼーっとしてたみたい。
「なんですか?」
「起こしてごめん!俺にちょっと付き合って?」
「あ、ふぁい。」
私たち二人はカラオケ店を後にした。
それにしても、誰だか分からない。
「どこ行くんですか?」
「買い物。やだ?」
「いやじゃないです。」
沈黙が続いてしまった。これじゃダメだ!
「あのぉ…。お名前教えていただいてもいいですか?」
「はいよー。白井泰人だよ。俺、料理が好きで料理人になりたいんだ。」
「料理人ですかぁ。凄いですね!」
「多分なっても一人前にはならないかも。」
「え!?なんでですか?」
「料理は自分の好きじゃなくてお客の好きにならなきゃ意味がないしね。」
そんなことまで考えてたんだ。
凄い。というよりは偉い。
「ほら、着いたよ。んじゃ、降りて!」
降りた場所は海。
「いく場所って買い物なんじゃ…。」
「驚いてほしくて…。つい嘘ついた。ごめん。」
「嘘…でも凄く綺麗…。」
言いかけたとき何かに覆われた。
気付いたときには泰人の腕の中にいた。
どうしたんだろう…。
「なぁ。俺の事覚えてないの?」
「何がですか?」
「俺、言ったのに…」
ん?この香り…。
あ!もしかして…。
梨花は10年前の過去を思い出した。
きっと、あの事ことのはず。