「あれ、この場所…。」

「ここは公園!あんときの。」

「あんときの公園かぁ。夜来ると綺麗だね。」

実はこの公園、イルミネーションをやっていて、恋人の聖地とも言われている。

「だろ?」

「うん♪」

「なぁ。」

「ん?」

「俺と付き合ってくんねぇか?」

「え…?」

「俺、こんな本気で付き合いたいなんて初めてだからいい言葉みつかんねぇけど。お前を愛すことと守ることなら俺はできる。」

私は泣いてしまった。怖い、ううん。嬉しい。

隼人は話を続けた。

「俺さ、彼女いたときあったんだけど、無理矢理付き合わされた。女とはもう付き合いたくない。本気でそう思ったんだ。」

私と一緒。おんなじだよ。隼人。

「そう思って転校した。気持ちを切り換えるためにも。でも、むしろ気持ちは高まるばかりだった。」

「なん…で?」

「梨花にであったから。」

「…っ。」

隼人はそっと私を抱き締めてくれた。私は安心して、眠ってしまった。