「話…終わった?」

声がする方をみると…

「隼人…。」

隼人がいた。

「どうして…?」

「お前を待ってたに決まってんだろ。」

「なんでっ…。」

言葉がさえぎられた。

気付くと私は隼人の腕の中にいた。

「お前が一人だと心配でしょうがねぇんだよ。」

「え…。」

「わかったら乗れ。」

「でも…。」

「いいから。足怪我してたろ?」

「あ、忘れてた。」

「しょうがねぇなぁ。」

そう言って私を自分の後ろに乗せた。

でも…。

「私の家、こっちじゃないよ?」

「知ってるよ?」

「?」

私はわからなかった。まさかあんなところだとは…。