あっ、陽香からメールだ。

受信:陽香\(^o^)/
いきなりだけど、いまから〇〇喫茶店にこれる?

送信:陽香\(^o^)/
いぃよー!ちょっと待っててね。

さぁ、喫茶店に行こう。五キロは軽くある。が歩いて行くしかない。大変だけど頑張ろっと。

家の玄関を抜け、あと三キロという時点で靴擦れを起こしてしまった。

「いったぁ…。これじゃあ、歩けない…。」
独り言を呟いた。本当にどうしよう。他に手段がない。

「あの、俺のに乗ります?」

誰だろうと思って顔をあげる。

「え!?隼人!?」

「ん?梨花!?」

二人とも驚いている。それが可笑しくて仕方ない。

「梨花、こんな所でどうしたんだよ。」

「靴擦れ起こしちゃって、歩けない…。」

「そんなことか。ほい、乗れ。」

「乗れって隼人に!?」

「ごちゃごちゃ言ってねーで乗れ。」

おそるおそる手を出した。隼人の手は温かかった。

隼人は私を抱き上げ、バイクに乗せた。私は恥ずかしくてしょうがなかった。

「どこ行くの?」

「〇〇喫茶店に行きたいの。」

「はいよ、しっかり捕まってろよ。」

隼人のバイクは二人を乗せて喫茶店りへ走り出した。