俺は朝練を終え、いち早く教室に向かった。いつもは誰もいないはずなのに今日は教室から声がする。

「…くない?」

「高く…なんで…?」

誰だろう?気になって仕方ない。

そっと教室を覗いた。

隼人と梨花だ。最近この二人、セットでよくみる。

少しの間、じっとみてしまった。
すると目線を感じた。
隼人だ。自慢気にこっちをみている。
うざい。うざすぎる。梨花と喋ってるだけで自慢してくんなよ!

そう思っていると、他の部活のやつらが来はじめた。俺もこの流れにのろうと自然に教室に入った。

俺は梨花に話しかけ、注意をした。
どうかアイツには好きになりませんように…。