「……大輝(タイキ)……?……なん……で……?」


ザァァァァと降り続く雨の中、

あたしはただ、校舎の裏にたたずんでいた。


──ガサッ。


あたしの手のひらから、傘が滑り落ちた。


驚きすぎて、声も出ない。


……だって、昨日まで元気だった

大輝が……大輝が……。