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「お待たせ。」
帰ってきた涼介は両手にクレープを持ってて。
片方は定番のチョコバナナクリーム。
もう片方は季節限定のベリー×ベリークリーム。
いちごとブルーベリーのクレープなんだけど、いちごの時季しかない。
「一緒にたべよっか。」
「いいの!?」
「だって真美、この二つで迷うでしょ。」
確かに。
でも、あたしが聞いたのはそう言う意味じゃなくて……
そっか。ちっちゃい頃からあたしが迷うときは一口くれたりしてたっけ。
あたしはただの、幼馴染み。
だから、
ちょっと相手のをもらう・なんて、なんでもないことなんだ。
二人きりで会うからって、デートな訳じゃじゃない。
何一人で舞い上がってたんだろう。
なら、こんなんで落ち込んだなんて
絶対気づかせない。

