『花梨!!帰ろ−う』



あたしが大きい声で花梨を呼んだ。



すると,花梨は笑顔で頷いた。



「行こ−!!」





あれから,あたしと花梨はずっと一緒にいるんだ。



相変わらず,他の人とは話さないけどね。



あの教科書は,あたしが預かっている。



クラスの人たちに,誰がやったのか聞こうとしたけど…花梨に止められた。



花梨に,もうそんな事がされないように……あたしが守るんだ。