あたし

あたしなんかに,付きまとわないでよ。



あたしは食べ終わったパンの袋をコンビニ袋に突っ込んだ。



そして不機嫌に立ち上がると,高野のいる教室のドアあたりまで行った。



『毎日なんですか？迷惑。』



叩きつけるように高野に言った。


そして高野と群がる女の間を通り抜け,そのまま教室を出ようとした。



「待って。」



高野にいきなり腕をつかまれた。



『離してください。』



あたしは軽く睨むように高野を見ながら言った。