雨は一向に止む気配を見せない
学校にも
もう生徒はほとんどおらず、
おそらく僕が
下校者のしんがりだろう
学校にも一応、
傘の貸し出しはあるが
この突然の雨でもう残っていまい
・・・・・・。
―……ハァァ………―
こぼれたため息もこの雨では
僕の心の中で起こることだ
と
ふと、校門の方を見ると
"水色の丸い印"が
こっちに向かって近づいてくる
バシャバシャとした水音が大きくなり、
その音を携えたまま
"水色の丸い印"
―否、傘を持った彼女が昇降口を駆け抜けた
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…