「ふっ…単純なやつ」 「うっ…うううるさい!」 単純なんかじゃない! ………たぶん。 私はなんだか気まずくなったので牛丼屋一直線に走る。 さっさと食べてさっさと帰ろっと! 「ちょ、鈴宮!急に走るなバカ」 「バスケ部なんだから、しっかり付いてきなよね」 「はいはい……」 なんて言いながら牛丼屋へ入った時、ガラス越しにある人の姿を見つけてしまった。 「佐倉、先輩……」