「私、お昼ご飯はまだ食べなくていいから!帰るね!」 家の方がもっと食料があるはずだよ! 「ふーん……“タダで”アイスが食えるのに?」 クルッと踵を返した私の背中に、武智の声が届いた。 「う、うん……いらないっ」 「牛丼屋のアイス、うまいんだよな~」 「っ……」 「俺が2つ食ってしまうか…」 「………行きます」 あっさりと牛丼屋行きを認めた私と、勝ち誇ったように笑う武智。