「武智~!私のアイスはどこに~?」 駅前の広場にあるベンチに座っている武智に、スキップで近寄る。 「来て早々何だよ」 「え!?アイスないの!?」 「いや、あるけど…」 手に持っている“アイス無料券”を私に突き付けた武智。 なーんだ! よかったぁ~♪ 「………ん?待てよ?」 私はその場にとどまる。 ベンチから立ち上がった武智が、怪訝そうな表情で見てきた。 「武智、部活は?ないの?」