私がリビングへ行くと、荷物を置いて周りをキョロキョロ見ている佐倉先輩がいた。 「どうかしましたか?」 「あー…うん。俺の部屋は?」 あぁっ! 佐倉先輩の部屋か! 「あの、あっちです」 私は佐倉先輩に背を向けて廊下の方を指差した。 「そっか、ありがとな」 そう言って、微笑んだ佐倉先輩はやっぱりカッコよくて。 私の胸はキュンッと高鳴ってしまった。