お母さんのバカ。 1人娘を置いて楽しく旅行に行くなんて…… 1人にさせるのは心配だからって 佐倉先輩をウチに住ませることは決していいことではない……気がする。 チラッと佐倉先輩へ視線を向けてみると、ちょうど目が合った。 「……ん?俺の顔になんか付いてる?」 この、ちょっと───いやかなりウソっぽい笑顔を浮かべる彼は 私が一目惚れした佐倉先輩とは、何だか違う気がするんだ───…