「こんな可愛い子と住めるなんて大歓迎だよ」 そう言った時の佐倉先輩の笑みは ───……何だか“仮面”みたいだった。 昨日の学食の時だって、今日の昼休みの時だって、 あの甘くて優しい微笑みにキュンってしてたのに。 その笑顔はカッコよすぎて眩しいくらいだったのに。 ───……今は何で、こんなにもウソっぽく見えるの? 「──…み、胡桃っ!」 お母さんに呼ばれて、ハッと我に返った。