「ねっ、雅美さん!」 にこにこと嬉しそうな笑顔を雅美さんに向けるお母さん。 「そうなのよ、胡桃ちゃん!悪いんだけど、恭汰と暮らしてもらえないかしら…?」 雅美さんも微笑んだ後、私に申し訳なさそうな顔を向けた。 暮らしてもらえないか、って…… 私はこんな夢みたいなことホントに起こるんだってビックリしてるよ。 今日告白した片思いの相手と同じ家に住むことになるなんて。 「胡桃ちゃんさえよければ、俺は構わないよ」 私が悶々としていると、私の目の前の人物が突然口を開いた。