それは、私が焼き魚を食べようとした時だった。 「この家で胡桃と恭汰くんの2人で暮らしてもらうからね♪」 ───……は? いいい今なんて……っ!? ………ってか! 何でそんなことに!? 佐倉先輩は何も言葉を発さないし!! ぐるぐると考えていたらお母さんが楽しげに口を開いた。 「ほら昨日話したじゃない!“ヨーロッパ10日間の旅”のこと♪」 「ヨーロッパ10日間の旅?」 「それがね、当たったの!」 アタッタ? なぜか、脳内ではカタカナにしか変換されない。