玄関には、私とお母さんの物ではない女物のパンプスと 男物のローファーがあった。 「お客さん、か……」 何気なく顔を上げると、リビングと廊下を隔てているドアはきちんと閉まっていた。 ……とりあえず着替えてから挨拶すればいいかな。 そう思って私は静かに自分の部屋へ入った。 「ふぅーっ……」 部屋へ入って制服のままベットへダイブした。